
1日目(初診)
★ コミュニケーション
いいやま歯科医院では、初診でいらした患者様のお話をよく聞くことにしております。
お越しになった際は、次のような事をお聞かせ下さい。
- いつ歯を失ったのか?
- なぜ、どうして歯を失ったのか?( むし歯・歯周病・外傷・・・etc )
- 今まで何個の入れ歯を製作したのか?
- 現在の入れ歯を製作した時期は?
- 現在の入れ歯に対する不満は?
- どこがいつからどのようにどんな時に見た目に不満があるのか?
- どこがいつからどのようにどんな時に痛いのか?
- どこがいつからどのようにどんな時に咬み合せがおかしいのか?
- いつからどのようにどんな時にお口を開けると入れ歯が落ちるのか?
- 顎がいつからどのようにどんな時に痛いのか?
など現在まで歯医者さんに通った経緯を事細かにお聞かせ下さい。
今までいろいろなことを歯医者さんに通いながら経験されてきたと思います。
どちらかというと嫌な経験の方が多いかもしれません。しかし、今までの経験がこれからの入れ歯治療に生かされます。スタッフ・ドクターに詳しく説明してください。
★診査・診断のための資料採取
今まで通っていた歯医者さんでは、入れ歯治療をするとなるとすぐに型取りをしていませんでしたか?
入れ歯を治療していく際に重要となるのが診査・診断となります。
では、どのような事を行っていくのか説明します。
1・おロの中の簡単な型採りをします。
この簡単な型を基に診断用模型を製作します。診断用模型においてドクターは、色々な事を学びます。
例えば、
- 顎の骨の吸収程度
- 顎の幅が狭い
- 顎の骨に鋭縁がある。
- 左右のバランス
- 残っている歯の状態(傾きや長さなどなど)
など様々な情報を得て、新しい入れ歯を製作するための参考にします。
2・現在の入れ歯の型を採ります。
現在の入れ歯の型を採り模型に残すことにより、これまたいろいろな情報を得ることができます。例えば、
- 歯の並びの位置が狭い・広い
- 歯の咬み合わせをおロの外で観察することができる
- 前歯の出具合いを確認できる
- 入れ歯の大きさを確認できる
- 上下のバランスを確認することができる
などなど入れ歯の模型より様々な情報を得て、新しい入れ歯を製作するための参考にします。
3・おロの中の写真を撮ります
現在のおロの中を写真に残すことにより、Before and Afterの状態を確認できます。写真というのは素晴らしいものです。
患者様の現在の状態と過去の状態を記録として残すことができます。
また、患者様がいない時にドクターが患者様のお口の中の情報を確認できるという利点もあります。
4・残存している歯の歯周病の状態検査
残っている歯の歯周病の状態や入れ歯のバネをかけることができるかなどの判断基準となります。
5・レントゲン検査
レントゲンは、骨の状態までわかる唯一の診断材料となります。
歯がある場合は、もちろんですが、入れ歯で歯がない場合でもレントゲンが必要となります。
入れ歯で歯がないならレントゲンを撮る必要がないといわれる方もいらっしやいますが、レントゲンにより得られる情報も非常に多く、最近とくにレントゲンの重要性を痛感しています。
2 日目 (診査・診断)
前回集めた資料をもとに、様々な角度からなぜ噛めないのか?見た目が悪いのか?
の原因について探っていきます。
これを基に以下についてご説明します。
★現状について説明
現在の入れ歯がなぜ噛めないのか?見た目が悪いのか?の説明を行います。
現状についての理解は、治療を始める上で非常に重要となります。どこが悪いのか、原因なのかについてわからずに新しい入れ歯を製作してもなかなか良い入れ歯は、出来上がりません。
まずは、現在の骨の状態やなぜ噛めないのかについてゆっくり話し合い、理解しましよう。
★治療方法の説明
現状について理解をしたら、問題に対する治療方法に関して説明します。
問題に対する治療方法も様々です。
★治療方法の選択
患者様の骨の状態・残存歯・年齢・性別・習癖・希望・金額・問題によって治療方法も様々です。
患者様1 人1 人によって治療方法は異なります。患者様にとってベストな方法を選択しましょう。
★目標・ゴールの確認
治療方法を選択したら、目標(ゴール)の確認をします。
目標を設定しないで治療を行う事は、ゴールのないマラソンを走るのと同じ事になります。
3日目(精密な型採り)
1 日目に採った簡単な型を基に模型を作製します
模型にて患者様専用のトレーをドクター自身が製作します。このトレーを個人トレーと呼びます。
歯医者によっては、技工士が作るところがほとんどですが、いいやま歯科医院では、ドクター自身が製作します。
この個人トレーを使用して、精密な型を採っていきます。個人トレーは、患者様の完成の入れ歯を想像して作ることがポイントとなります。
個人トレーを使用して筋圧形成を行います
患者様のおロの周りの筋肉を印記していき、より精密なトレーを製作します。
精密なトレーが完成したら、型を採っていきます。
なお、部分入れ歯の場合には歯の形を調整することがあります。
綺麗に型を採ったところで本日は終了となります。
4 日目(咬合採得)
咬み合わせの高さや唇の出具合いを確認します
前回の精密な型を基に模型を製作します。模型上で咬み合わせを採るための咬合床という道具を製作します。咬合床もドクター自身が製作します。
咬合床をロ腔内にて、色々な指標を基に調整を行い、咬み合わせを採ります。
咬み合わせを採り、ファイスボーを採ることにより、模型を咬合器という機械に装着できます。
いいやま歯科医院では、咬み合わせの型を採った際、ドクター自身が咬合器に付着し、歯を並べていきます。
ここがポイントです!!!
普通の歯医者さんは、歯科技工士さんに人工歯の配列をお願いしますが、患者様の顔を見たことがない歯科技工士が歯を並べるという事は、土台無理な話で、別な印象の歯が並んできます。
そのため、ドクターが歯を並べる事が1番良いと考えております。
5 日目(人工歯排列試適)
歯を並べて患者様に合っているか?
前歯の並びの状態・咬み合わせの状態は、ドクター自身が歯を並べてはじめて、それが正しいのか・問違っているのか・の判断を患者様のおロの中でできます。
★人工歯配列では、次のような事をチェックしていきます。
- 患者様のスマイルラインの確認
- 舌のスペースが狭くないかの確認
- 前歯の長さ・位置の確認
- 発音の確認
- 咬み合わせの位置の確認
- 咬み合わせの高さの確認
- ロ唇のふくらみの確認
- 左右のバランスの確認
人工歯配列は、歯のない部分に3 次元的に歯を並べるために非常に難しい作業となります。
場合によっては、2~3回かかる時もありますのでご理解ください。
患者様によっては、歯を並べた周りがピンクのためにこの色が入れ歯の色となると思われる患者様もいらっしゃいますが、ビンクの部分は蝋の色となっています。
仕上がりは歯ぐきの色に合わせますので、ご安心ください。
また、蝋に人工歯を並べていますので強く噛んだり・長くおロの中に入れておくと蝋が軟らかくなり、咬み合せがずれてきますのでご注意ください。
★前方チェックバイト
咬合器に患者様の咬み合わせ再現するために前方の位置での咬み合わせを採ります。
これで、今日は終了となります。
患者様の歯の並びが1 回で決まることは、ほとんどありません。
この咬み合わせのチェックを2~3回する際もあります。
歯がない部分に歯を並べるために患者様のおロの中での確認が入れ歯の出来・不出来を左右しますので、ご理解下さい。
6日目( メタルフレーム【金属部】試適)
患者様のおロの中の状態を把握しているドクターが金属床義歯のメタルフレームの設計・使用する金属の選択をし、技工士に的確に指示を出します。
出来上がってきたメタルフレームを患者様のお口の中で適合を確認します。
なお、レジン床義歯を製作する場合にはこの工程はありません。
7日目(完成・義歯調整)
入れ歯の完成となります。
完成となった義歯はどんなに精密に製作しても、ひずみが生まれます。
そのために。セット後の調整(リマウント) が必要となります。
患者様のおロの中の状態を、咬合器に再現します。
患者様のおロの中での咬み合わせを調整することは、入れ歯が動くために非常に難しい作業になります。
そのため、咬合器に入れ歯を付着し、調整を行います。
8 日目(予後1)
入れ歯を装着後2~3日以内に調整を行います。
「入れ歯はこんなもんだろう」と思わずに、少しでも気なることがあれば、お伝えください。調整で解決できることかもしれません。
新しく入れ歯を使用した場合は、次のような事が考えられます。
- 頬を噛んでしまう
(新しい入れ歯が入るとおロの周りの筋肉が以前の入れ歯に慣れているために頬を噛んでしまう場合があります。1 度噛んでしまうと腫れますので、また噛んでしまう傾向が強くなります。1 度噛んでしまった場合は、その日はできるだけ外しておくようにしましょう。)
-
話しにくい
(発音に関しては、発音しにくい言莱によって入れ歯を調整する場所は異なります。調整にて発音は、改善する事が可能です。)
-
咬んで痛い
(咬んで痛い場合には、内面を削って調整するドクターがほとんどですが、咬み合わせの調整をしっかり行う事により咬んで痛い部分は、調整できます。)
-
どこかが早く当たってしまう
( よくあるのは、部分入れ歯などで入れ歯のバネが強く当たってしまう事があります。
これも調整にて問題なく咬むことができるようになります。)
-
入れ歯が外れやすい
(新しい入れ歯をお入れしたときは、歯ぐきが以前の入れ歯の形態に慣れています。そのため、入れ歯が外れやすい時が、まれにあります。
通常、その日から外れにくいのが一般的です。他にも咬み合せにより入れ歯がガタつく場合もあります。)
まずは、短期問でも使用していただくと痛い部分や強く当たってしまう部分がわかります。
特に上顎では入れ歯が落ちないための細工を施しますのでその部分は、痛みが出やすく、また、下顎の場合、咬み合せが安定するまで内側に痛みがでやすくなります。
9日目(予後2)
1 週問経つと、痛みがある部分の特定ができますので調整を行います。
また、新しい入れ歯をお入れして、1 週問ほどで新しい入れ歯に歯ぐきが馴染んできます。
ここで、最終的な咬み合わせの調整を行います。
難症例の患者様を除き、ほとんどの患者様は、2~3回の調整で、問題なく咬めるようになります。
その後のメインテナンスは状況に応じて1 か月、3 か月、6 か月と徐々に期間を長くしていきます。
メインテナンスでは入れ歯が長く使用できるように歯ぐきの状態や咬み合わせのチェックを行います。車を買ったら買いっぱなしではなく、定期点検や車検があるように入れ歯も作りっぱなしではいけません。
上記が入れ歯治療の流れとなりますが、患者様1 人1 人によって治療の流れも変化しますので、詳しくは診査・診断の際に担当のドクターにお聞きください。
入れ歯難症例の患者様へ
入れ歯難症例の患者様はたくさんいらっしゃいます。
今までも何度となくそのよう患者様を診察してきました、その中で、難症例の患者様はいくつかのタイフに分かれます。下に例を上げますのでご参考ください。
- 入れ歯を維持する歯ぐきがない患者様!
入れ歯を維持するためには、歯ぐき(土手) が必要となりますが、歯ぐきが極度に吸収してしまった患者様は難症例と言えます。
例えて言うなら、スケートリンク上に入れ歯をおいている状態でしょうか・・・。入れ歯が滑ってしまいます。
-
顎関節に異常のある患者様!
顎に痛みがある場合や顎関節の形が変化している患者様では顎の位置が大変不安定になります。
どこで咬んでいいのかわからなくなるため、正しい顎の位置で入れ歯が製作することが困難となります。
洽療用義歯(入れ歯) を用いて顎関節の治療をし、咬み合わせが安定した後に最終義歯を製作します。
-
歯ぐきがブヨブヨしている患煮様!
歯ぐきがブヨブヨしている状態をフラビーガムといます。 上顎の前歯部に良くフラビーガムができます。
この状態で入れ歯を制作すると前歯の部分に負担がかかり入れ歯がシーソーしますので、入れ歯がなかなか安定しません。
フラビーガムがある場合は、前歯に負担がかからないような咬み合わせが必要になります。
-
問違った高さ・位置で使用している義歯( 人れ歯)の期間が長い患者様!
誤った咬み合わせの位置で製作された入れ歯を使用していると、筋肉・顎関節・舌の状態などが現在の誤った入れ歯の位置に慣れてしまいます。
正しい咬み合わせの位置で製作した入れ歯( 治療用義歯) でのリハビリが必要となります。
患者様は新しい入れ歯だから咬めると思われますが、なかなか初めから咬める状態にはなりません。リハビリには時間と努力が必要です。
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異常習癖(へんな癖がある) 患者様!
良く口にするのは舌習癖です。舌で入れ歯を持ち上げるような動きが癖になっている患者様は、入れ歯がなかなか安定しません。
また、舌にて上顎の入れ歯を押すような癖がある患者様は、上顎の入れ歯が外れやすい傾向があります。
-
下顎の骨が吸収して入れ歯が神経に触れてしまう患者様!
下顎の顎の骨の中には、神経が走っています。合わない入れ歯を使用したり、歯周病などで極端な骨吸収をした場合には、本来骨の中にあるべきこの冲経が顔を出してきます。
この神経に入れ歯が触れるとピリピリとした痛みや入れ歯を入れた瞬間に電気が走るようた痛みを伴います、この場合は、神経に触れないような調整が必要となります。
-
舌痛症の患者様!
舌の感覚が敏感になり、歯・入れ歯に舌がぶつかると舌が痛む舌痛症の患者様には入れ歯を入れることが極めて困難となりますので、まずは舌痛症の治療が必要となります。
上記のような症状を呈する患者様が難症例となります。
治療用義歯を使用した場合や一度で上手くいかない場合があり、時間がかかる事もありますがご理解ください。
- ■診療時間 ※各種保険取扱い
- 9:30~13:30/15:00~19:00
- ■休診日
- 木曜日・祝日
(木曜以外に祝日がある週は木曜診療致します)
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