
総入れ歯といっても様々な種類があります。
よく、「金属の入れ歯は噛める」とか「値段が高い」と聞きますが、果たしてそうなのでしょうか?
実は、そんな事はありません。
金属の高価な入れ歯だから噛めるのではなく
入れ歯の専門教育を受けた歯科医師が作った入れ歯 だから噛めるというのが本当ではないでしょうか?
患者様の年齢・性別・顎の筋肉・適応能力・今までの入れ歯経験などを加味して選択されるのが良いかと思います。つまり、金属総義歯(入れ歯)だから良い、噛めるというのは間違いです。患者様によってどの材質が良いかは異なりますので担当のドクターとよく話してみましょう。
どの材料を使用しても長所と短所がありますので、一概に「これが良い」という事は言えません。
材料を選ぶポイントとしては、患者様の年齢、現在までの入れ歯経験、粘膜の状態、顎の筋肉、性別などを考慮して選択していきます。
以下に材料による分類を示します。
強度がある(強度がありますので、設計に幅を持たせる事ができます。)
熱伝導率が良い(金属は熱伝導率が高いので、熱さ・冷たさを実感できます。)
たわみに最も強い( 金属の中でも強度がありますので、たわみに強い。)
少し重い(チタン・レジンに比べると重いです。)
金属アレルギー(金属を使用した場合には、金属アレルギーは切っても切れない間柄になります。)
金属への適応能力が必要(入れ歯の材料としては三拍子揃っていますが、金属の場合は硬いという特徴がありますので、患者様の状態により適応能力が必要となります。)
非常に軽い
(レジン床にも匹敵するくらい軽く、これって金属?と思うほどの軽さ。
チタンの比重は4.5、ニッケルクロム合金・コバルト・クロム合金の1/2 )
強度がある(金属なのでもちろん強度があります。)
薄い(金属の中でも強度がありますので、非常に薄く仕上げることができます。)
感熱性が低い(チタンの熱伝導率が低いので自然な温度)
安全性が高い(チタンの大きな特徴のひとつで「生体親和性」があげられます。近年注目される金属アレルギーですが、金属イオンの溶出が非常に少ないチタンは体への為害性が大変小さく、インプラントや整形外科用としても使われています。)
費用が高い(やはり良い材料は、値段が高くなります。)
金属への適応能力が必要(入れ歯の材料としては三拍子揃っていますが、金属の場合は硬いという特徴がありますので、患者様の状態により適応能力 が必要となります。)
製作が困難(チタンは他の金属と比較すると融点が高いため、技工士に高い技術力が必要となります。)
非常に軽い(高年齢の患者様に向いています。入れ歯をつけていて少したわみがありますので、入れ歯の経験年数が長い患者様に好まれます。)
修正がしやすい(入れ歯の材料を足したり削ったりしやすい利点があります。)
壊れやすい(やはりプラスチックなので、他の金属床に比べると壊れやすいという短所があります。)
熱の伝わりが遅い(金属に比べると熱伝導率が落ちます。しかし、この熟の伝わりを楽しむ方もいらっしゃいます。)
たわみやすい(金属に比べてたわみやすいという欠点があります。このたわみを心地よく感じる患者様もいらっしやいます。)
レジン床に関しては、患者様の好き・嫌いもありますが、非常に万能な材料となります。
優雅である(やはり金というのは、他の金属にはない優雅さがあります。)
適合が非常に良い。(精度が良いので部分入れ歯などのバネを製作する際には、適合の良い物ができます。)
重い!(金を用いますので、重いという欠点があります。
しかし、下顎に使用した場合に安定感が増すという利点もあります。)
アレルギー(金属を使用した場合に金属アレルギーは切っても切れない間柄になります。)
金属への適応能力が必要(入れ歯の材料としては三拍子揃っていますが、金属の場合は硬いという特敞がありますので、患者様の状態により適応能力が必要となります。)
生体用シリコーンを用いた入れ歯です
入れ歯の装着感が良い(生体用シリコーンを使用しているために入れ歯を装着した際の感覚が柔らかくしっとりしています。)
かみしめ感がある( 生体用シリコーンの弾力性がかみしめ感を生みます。)
劣化しやすい(乾燥に非常に弱い材料です。)
咬み合わせが変化しやすい( 生体用シリコーンということもあり、弾力性がありますが、ひずんでしまうため咬み合わせが変化しやすい。)
咬合の理論を反映しにくい(咬み合わせは、できるだけ変化のないものを想定していますが、軟らかい粘膜の上に軟らかい素材を敷いた場合に咬み合わせはより変化しやすくなります。そのために、変化を予測しての咬み合わせの調整が必要となりますので咬合の理論を良く把握したドクターが調整を行う必要があります。)
コンフォート義歯を装着した患者様から、はじめに装着した際は非常に気持ちが良いが、温かくなると・長時間使用しているとゆるくなって来て、外れやすくなるという感想をいただきました。
部分入れ歯は総入れ歯以上に様々な種類があります。
総入れ歯と同様に、高価な入れ歯だから噛めるということはありません。
入れ歯の専門教育を受けた歯科医師が作った入れ歯だから、噛める入れ歯になるということでしょう。
患者様の年齢・性別・顎の筋肉・適応能力・今までの入れ歯の経験・残っている歯の状態・見た目などを加味して選択されるのが良いかと思います。
部分入れ歯の難しさは残っている歯と入れ歯をいかに調和させるかということです。
親知らずを除くと上顎と下顎には合計28本の歯がありますが、歯のなくなり方のバターンは約2億6千万通りあります。
このように患者様によって異なるお口の中の状態に最適な入れ歯について担当のドクターとよく話してみましょう。
入れ歯のデザインや製作方法・使用する金属にも長所と短所がありますので、一概に「これが良い」という事は言えません。
以下に部分入れ歯の種類をまとめました。
使用金属 コバルトクロム合金、白金加金合金、チタン合金
強度がある(金属を使用することで、噛んだときに入れ歯がたわまないため、割れる恐れがありません。)
残っている歯へのダメージが少ない
(部分入れ歯の場合、入れ歯の着脱時や噛んだときにバネをかけている歯が横に揺すられてしまいます。歯にとって、横揺れの力は大敵です。しっかりとデザインされたバネやたわまない強固な金属床義歯では、そのような横揺れの力を最小限に抑えることが可能です。)
装着感が良い (薄く仕上げられるため、おロの中が狭く感じることがほとんどありません。)
見た目が良い (部分入れ歯ではバネを使用することが多いですが、そのデザインを工夫することでほとんど見えないバネを作ることができます。
また、バネの代わりに磁石やその他の装置を用いることで、部分入れ歯とは分からなくすることも可能です。)
感熱性がある (金属は熱伝導率が高いので、熱さ・冷たさを実感できます。)
金属アレルギー (金属を使用した場合には、金属アレルギーは切っても切れない間柄になります。)
費用が高い (やはり良い材料は、値段が高くなります。)
金属をほとんど、もしくは一切使用しない入れ歯です。長所と短所は金属床義歯と全く逆になります。
部分入れ歯の場合、バネなどには金属を使用しますが、いわゆるノンクラスプデンチャーは金属を一切使用しないため、金属アレルギーの患者様でも安心して使用できます。